日が暮れたからと腰を上げてビーチへ向かう。早めに家を出たつもりでもすでに陽は沈んでいる。意外な速さに戸惑い、自分のなかの時間感覚をさらに進めないと、と冬を迎える覚悟を決めます。
沈んだ直後の陽光に照らされる雲。一瞬、暖色に輝き、はかなく消えていく。
あとは青の世界。淡く、やがて墨まじりの濃度で、あたりは単色のグラデーションで染められていく。
残光で鈍く光る海と濃紺の濡れた砂が視界を占める空気を、ズミルックス標準レンズは詩的にとらえます。そして波打ち際で撮影画像を見て陶然。ライカレンズがもたらす高揚感は暗がりで極まる。
こみちでは青と緑が混じり松の影を照らしだす。枝葉が風に揺れる幻想的情景に魅せられます。
LEICA M-E , SUMMILUX50mmASPH.