中国大陸のさまざまな料理、丼、麺、鍋などの台湾料理といったたくさんの種類の食が街にあふれる台北は外食天国。東京のレストラン並みの価格帯の高級店から300円もあればお腹いっぱい食べられる食堂や屋台まで、選択肢も豊富。なかでも、店や屋台で食べる中華の一品料理をさす「小吃」(シャオチー)は気軽で身近なフードのよう。
地元の人はあまり口にしないけれど、日本人には人気の小籠包も旨くて安い。東京にも支店を出す有名店は避け、カジュアルな「盛園」で堪能。
地元の人はあまり口にしないけれど、日本人には人気の小籠包も旨くて安い。東京にも支店を出す有名店は避け、カジュアルな「盛園」で堪能。
夜市での食べ歩きも楽しい。これは饒河街観光夜市入口近くの「福州世祖胡椒餅」。コショウ入り肉まんじゅうが評判だけど、長い行列にひるみパス。事前に入手していた行列店のほとんどは訪問時は意外と空いていて拍子抜けしたけれど、この屋台は30分待ちは必至の人だかり。
中山駅近く、路地裏にひそむ「福大蒸餃店」。先日、自分の暮らす街のいいところを伝える『ブルックリン散歩BOOK』を著したコラムニスト&雑貨バイヤー上野朝子さんのインスタを見て、ぜひ行かねばと目を付けていた一軒。
ジューシーな蒸し餃子や酸辣麺、めちゃくちゃ安くて、信じられないくらい旨い! 池波正太郎ばりに「瞠目」しちゃいました。しかし、メニューはすべて北京語。指さしでオーダー。まわりはみんなローカルのお客さんでした。
こちらは台湾一人観光局のライター青木由香さんのお気に入り。古亭駅から路地の奥へと迷い込み、唐突に現れる「福州乾拌麺」。
ここも信じられなくて安くて、激ウマ。汁なしの乾麺が名物だけど、ぼくはゴマだれ麺をいただきました。日本語をカタコトで話せる店員さんがいたおかげで、なんとか望みの一品を頼めました。
ここは宿泊ホテルから歩いてすぐ、中山北路と民生西路の交差点そばの中国料理店「芙蓉刀削麺」。ほとんどのメニューが300円くらいなのに、ボリュームたっぷりで日本人好みの優しい味づけ。滞在中もっとも足を運んだ店でした。トマトだけが入った蕃茄麺(約240円)をはじめ、エビ炒飯などいろいろ食べたけれど、どれも安定感と奥行きのあるおいしさ。しみじみ感じ入るいい店。藤沢「バレーナ」のオーナーシェフ三田村さんにこの店を教えてもらいました! ホテルの近くに馴染みの店が一軒でもあると、旅の心身に、日常に近い安心感がもたらされる気がします。
旅立つ前、実は青木由香さんと「ほぼ日カロリーメイツ」の「台北」おすすめ食いだおれMAPをチェックし、google my mapにそのデータを取り込んでいました。このタッグチームの食情報がきわめて精度が高く、おかげでいろいろ素晴らしい食に出合うことができたのでした。雙蓮駅そばの半屋台スタイルの「香満園」も彼らが推奨する一軒。
台の上に小吃の数々が並んでいますから、言葉は通じなくとも、指さしして、あれこれ選ぶことができます。朝早くからお昼すぎまでの営業というのが、築地市場の食堂っぽくていい感じ。ローカル客にちゃっかり混じって早めの昼をいただきます。
左手前の魯肉飯(ロールーファン)が涙が出るほど旨かった! 豚の角煮を刻んで白飯に載せている。肉に味がよく染みこんでいるし、米の炊き加減も完璧。これだけを口にしたくて、また台北を目指したいです。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.