2015年11月14日土曜日

健足



台北では毎日よく歩きました。大通りから路地へ。地域の人が通り抜けるような裏道まで。





そんなよく歩く旅を想定していたので、靴は軽いスニーカーに。フィンランド、カルフ社のアルバトロス。クラシックなかたちと熊のマークがかわいいと近頃、人気が出てきているよう。ふだんのスロージョギングで履いていて、すっかりぼくの足に馴染んでいます。かなり使いこみ、ソールの減りが気になっていたので、ソックスはクッション性に優れ、感触のよいメリノウール素材のポイント6を選択。ランニングやウオーキング用ソックスとして機能性、耐久性が注目を集め、日本では品薄ですが、東銀座のサンウエストでなんとか出発前に入手できました。優れた道具に助けられ、快適に街を歩き回ることができましたが、足のケアも含めて足裏マッサージを受けることにしました。




日系ホテルが集まるエリアを中心に、無数の店がありますが、どうせなら自分が直観的にベストと思える一軒を訪ねたいもの。情報をいろいろ集めて選んだのは「十足健康」でした。オーナーであり、施術マスターである林天扶さんの風貌にまず惹かれました(笑)。柔和で、実にいい顔をしています。俳優のような雰囲気と感じていたら、実際に現地のエプソンやトヨタの広告にモデルとしても起用されていました。もちろんルックスだけでなく、技術も台北随一。足裏マッサージのレジェンドといえる呉若石神父の直弟子で、豊富な経験を積んでおられます。




日本統治時代に植えられた大王ヤシとクスノキが連なる気持のいいストリート、仁愛路を望むロケーション。




ビルの12階にある店は外光がたっぷり射しこむ、明るい印象の空間で、メールで予約しておいた(日本語で電話予約も可)ぼくを、穏やかな笑顔で迎えてくれました。林さんのほか、女性や男性の施術師も控えていたので、マスター本人にお願いしたい場合は事前にリクエストしておいた方がよいかもしれません。漢方を混ぜた湯で足を温めたあと、60分足裏マッサージに(4000円くらい)。足裏だけでなく、全身マッサージをミックスしたコースも用意されています。



足裏のツボをぐいぐい力強く刺激する林さん。体の部位ごとにツボがあり、悪い状態の部位のツボを押されると、痛みを感じます。その様子を視認しているように見えたので、はじめは露骨に反応していましたが、その後は全身がふんわりとした心地よさで、うたたね。林さんは触れただけで状態がわかるのでしょう。眼、耳、腎臓と悪いところをずばり指摘。見事に的中していました。マッサージ後、さらに数時間、街を歩いたのですが、体が軽く、大げさですが、羽が生えたかのような浮遊感とともに、軽快に足を運べました。

LEICA M-E , SUMMILUX50mmASPH.