2016年3月5日土曜日

メルボルン生まれのカメラポーチ



ライカM-Eとレンズを純正のネオプレンケースに包み、リュックサックで運ぼうとするとき、しばしば困った問題が生じていました。リュックのなかでカメラが転がった拍子に電源スイッチがスライドしてONになるうえ、シャッターボタンが押されっ放しの状態となってしまう。たちまち電池が消費され、いざ使おうとするとき、バッテリー切れに。シャッターボタンがずっと押され続けるとバッテリーが熱を帯びていくので、カメラ本体への悪影響も心配です。リュックに放り込んでもカメラが不意に転がらず、スイッチが勝手にONとならないよう、運搬手段を再考することにしました。




保護クッションを備えるカメラ用ポーチさまざまをリサーチしたすえ、選んだのはオーストラリア、メルボルン生まれのブランド「クランプラー」の製品「ザ・ヘブン」のSサイズでした。日常のメイン機材であるライカM-Eをぴたり包むコンパクトサイズであること。奥行きが狭く、マチのないショルダーバッグにも入れられること。さらには最近導入したクライミングロープ素材のショルダーストラップもゆとりをもって収まる縦長のかたちであること。この3点の要望に適応していたのが、選択の決め手となりました。


着脱式の中仕切りは2枚同梱。それをはずしてレンズ上向きに入れれば、電源ボタンにポーチ素材が触れてON状態になることを回避できます。



ベルクロで自在に留められる中仕切りをセット。中央にレンズを下向けにして入れれば、カメラにセットしたレンズ以外、2本の予備レンズを左右に収納可能。ぼくが所有するライカMレンズのすべてをこのポーチひとつで運ぶことができる。実際のサイズ感や中仕切りをセットしての使い勝手と容量は輸入販売店、GIN-ICHIのネット情報からは知ることができない。そのため、ライカM-Eを携え、リアル店舗である(かつてライカの聖地「銀一」があった場所)クランプラーギンザで検証しました。





中仕切りをはずせば、レンズを上にした状態で、大柄なクラシック一眼レフカメラも収められます。



ドローコードを絞れば、上部を閉じられるのも安心。このポーチは在庫限りで販売終了。現在のクランプラーのデザイナーがファッション志向が強く、次期製品はデイリーユースのアイテム中心の構成に。カメラ機材用のこうしたマニアックな製品は当分、ラインナップからはずされていくそうです。色使いやボリューミーなクッション素材に、快楽都市メルボルンのセンスとオージースタイルの大らかさを感じるプロダクツ。欲しい方は早めに手に入れた方がよさそうです。クランプラーギンザでは訪問時、まだこのSサイズのほかMサイズも全色在庫していました。amazonではグレーカラーの方はお値打ち価格にディスカウントされていますね。


SIGMA DP3 MERRILL
LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm