2017年10月2日月曜日

最高のご褒美


佃島から越中島を経て向かったのは江東区古石場のワイン醸造場「深川ワイナリー」。山形から届いたブドウ「マスカット・ベリーA」の枝と果実、皮をイタリア製マシンで分ける手作業を体験取材しつつお手伝い。


200年以上前から変わらぬやり方でワインづくりの第一歩をおこなう。おいしいものを産む悦びを想いながら、祈りにも似たピュアな気持ちで3時間ほど体を動かしました。これからいくつかの工程とともに、じっくり発酵していくブドウ。無濾過、濾過、スパークリングと3種の赤ワインに出来上がっていく。製品化が待ち遠しい!


お手伝いのご褒美はつくりたてワインの試飲。なんて贅沢! 醸造家の上野さんから赤、白のさまざまなタイプをどのようなイメージで仕上げているのか聴きながら注いでもらう。いただいたのは無濾過、酸化防止剤未使用。自然の働きのまま野生酵母だけでつくられたもの。フルーティな味わいをストレートに味わえる。


それぞれに明確な個性があるけれど、どれもが好みで今まで口にしたことがない美味しさ。体に優しく沁み入り、快楽的な気分がほんわりと広がっていく。ああ、気持ちいい! ワインの難しいことはわからないけれど、上野さんが手がけるワインは自分にはベストと感じる。体と心が素直にそう感応する。50歳を過ぎて、こんな出合いが待っていたとは。嗜好的なアルコール飲料という枠を超えた、「発酵健康飲料」と表現したくなる。安い市販ワインはおろか、通の方々が称賛する海外の自然派ワインを呑んでたいてい気分が悪くなり、翌朝は二日酔いの気だるさを覚えていた自分が、すこぶる体調が佳くなっているのだから。

SIGMA DP3 MERRILL , 75mm f/2.8