2020年3月31日火曜日

sawvihの苺パフェ



鎌倉浄明寺の糀屋さん「sawvih」へクロスカブで出かける。住宅地の細い路地の最奥。近づくといつも嬉しさでドキドキする。



裏に広がる竹林が繊細な陰影をもたらす。



風でさわさわと動く葉。



土間に差す光も合わせて揺らめく。



自宅も1階をすべて土間にしたくらい土間マニア、陰翳・自然光マニアのぼくは、淡い光の揺らぎにただうっとりとしてしまう。



店主・寺坂さんの選ぶものも武骨と洗練のバランスが秀逸。ひとつひとつに見惚れる。SIZE8の軍将校用ブーツ。on sale



実家は無農薬の米農家・糀屋。作業でまとうウエアをイメージしたデニムも特注品。made in okayama 祖父が履いていたLEVIS501に似た外観。いつかはと憧れている。



カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュのコスタリカをドリップしてもらう。両眼とも視力2.0の寺坂さん。眼鏡は伊達。とても朗らかでクレバーな人。



甘糀のラテも佳いけれど、ドリップもおいしい。



この日のお目当てはこれ。苺のパフェ。取り置きしてもらっていた。ヨーグルトの酸味&チーズの旨味⇒優しい甘味⇒コク。上層から下層までの味わいの流れが官能的で、アミノ酸やブドウ糖がもたらす余韻も深い。寺坂さんの嗜好と味覚センスが完璧に表されていた。こんな特別なパフェ、ほかでは食べられないと心震えたので完璧な構成を紹介。

●最上層:少し酸味立つ伊豆産の苺「紅ほっぺ」
●第2層:リコッタチーズとヨーグルトのクリーム層
●第3層:千葉産「とちおとめ」+甜菜糖+バニラビーンズ(香りづけ)のコンポート
●第4層:リコッタチーズとヨーグルトのクリーム層
●最下層:自家製味噌を練りこんだナッツとチョコレートのブラウニー



グラスにも美意識が観てとれる。割れた再生硝子を南米産の漆で継ぎとめている。これも自己流だという。大らかな景色に魅せられ、真似したくなった。一年中仕込める手前味噌づくりをはじめ、訪ねるたびにぼくは寺坂さんから多くの学びと勇気を得ている。深謝。


LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4